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黒い髪、紺碧の瞳、そして可愛らしい身長。 つんととがった唇も、桜色の頬も、化粧なんかしなくたって充分に魅力的だ。 「そうは思わないかい、シリウス!!」 「うっせえ!俺に振るな!!」 押さえ切れずに横のシリウスに話しかけたら、ものすごい勢いでぶった切られた。 相変わらずチェリーボーイだな、シリウスは! 本当はのことが気になってるだなんて、僕らにはお見通しなのに。 「ほら、ってつい守ってあげたくなるというか、可愛がりたくなるというか」 「阿呆か!どこが!?」 「君の目は節穴かい!?シリウス!」 怯えたように震える身体も(僕を見てだって?失敬な!)小動物のような動きも、正にそのものじゃないか! 「ジェームズ……ほどほどにしてあげなよ」 呆れたようにリーマスが苦笑するけれど、何をほどほどにすればいいのかよくわからない。 もしや、リリーが嫉妬するとでも? 「任せろ、リーマス。僕のリリーはそんなことで嫉妬するほど、心の狭い女じゃないさ」 「いや、そうじゃなくて」 「うん?じゃあ、僕がに浮気するとでも?」 ありえない! 確かには可愛いけれど、妹のような存在だ。 浮気だなんて、とんでもない。 大真面目にそう言うと、リーマスが駄目だこりゃというような顔をした。 「もういい、何でもないよ」 「何だい、失礼だなあ」 「に関して何を言っても、もう無駄だろう?」 リーマスはおとなしい顔をして、なかなか言うからなあ。 そこがまたおもしろくて、最高なんだけど。 まあ、可愛い可愛いは、リーマスにも簡単には渡せないよ! 「あ、」 「え!?どこだい!?」 ぽつりと呟いたピーターに詰め寄ると、どうやら驚かせてしまったようだ。 ヒィ!と小さい悲鳴が聞こえた。 ピーターだからいつものことだ、別に気にしなくても大丈夫だろう。 使い物にならなくなったピーターを捨てて、はどこだろうと辺りを見回す。 「 いた! リディアと並んで、図書館の方に歩いていくのが見えた。 また何か、あの研究に関するものを探しに行くんだろうか。 そうとなれば、僕らも協力に馳せ参じなければ! 「行くよ、シリウス!」 「何で俺が!!」 「僕らは一心同体だろう?」 「そんな一心同体いらねえ……!」 ぐたぐだ言っているシリウスを引きずって達のところに行くと、が恥ずかしそうにリディアの影に隠れた。 リディアもそんなを隠すように身体をずらし、僕らを見て盛大に顔をしかめる。 「やあ、!リディアはつれないね」 「あんた達と関わりあいになってから、が災難続きなのよ!早くどっか行け!!」 「おや、ずいぶんな言われようだ」 「当たり前でしょ、この変態」 「ところで、どこに行くんだい?」 リディアと話すのも楽しいけれど、やっぱりと話したい。 ひょいとリディアの後ろを覗きこんで尋ねると、がびくりと大きく跳ねた。 そんなに驚くなんて、可愛いなあ、もう! どうだいこの可愛さ! 悶えたいのをこらえながらシリウスを振り向くと、何だこいつはと言わんばかりのうさんくさそうな目で見られた。 「ジェームズ……俺、帰っていいか?」 「何を馬鹿なことを言ってるんだい、もちろん却下さ」 「お前マジ締め殺してえ」 ぐっと親指を立てて笑うと、コンマ数秒で即返される。 わがままだなあ、シリウスは。 小さくため息をついて、もう一度を見る。 はシリウスを苦手に感じているようだから、何とか仲良くなってほしいんだけど……。 今のままじゃシリウスがあまりにも救われない。 というか、僕がおもしろくない。 もちろん、僕の許しがない限りは、付き合うなんてさせないけどね! 「あ……あの、ジェームズ。私、もう行くね」 「2人だけで大丈夫かい?僕らもついて行こうか」 「結構!行きましょ、」 ついてくるなと全身でリディアに威嚇されて、そりゃないよと肩をすくめる。 無視してついて行こうとしたら、今度はシリウスに襟元をつかんで止められた。 一瞬息ができなくなったじゃないか! 「何するんだ、シリウス!」 「頼むからもうやめろ。とりあえずもうやめろ。お前がそれ以上変態になるのは忍びない」 「僕のどこが変態だって?」 「駄目だ、もう手遅れだ」 疲れ果てたようにうめいたシリウスは、けれど手を離そうとはしない。 ああ、が行っちゃうじゃないか……! 「シリウス、離せってば!」 「それ以上はマジでやめとけって!」 「ー!!」 「うわっ……、リーマス!こいつに口封じの魔法かけろ!!」 ----------------------------------- 刹那さんのリクエストで、「3Lであえてジェームズ夢」でした。 予想よりもヒロインが哀れなことにならなかったのが不満…(こら) 変態ジェーズムを目指したら、間違った方で変態になった気がしてなりません。 違うんだ…何かが違うんだ…! 3Lのジェームズは、何か違う感じで変態なんだ…!! 久々すぎてリハビリ的な作品になってしまいました。すみません…(スライディング土下座) お持ち帰りは刹那さんのみとさせていただきます。 リクエストありがとうございました! |