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今日のラッキーカラーは白。ラッキーな方向は東。 さて、今日はどんなラッキーなことがあるかな? ふざけんな ……ん?あれに見えるは。 「おーい、そこの君!」 「え? うん、やっぱりそうだ。この間の子だ。 「君さ、この間猫探してた子だよね。あれから見つかった?」 「はい」 「ラッキーだなあ、こんなところでこんな可愛い子と会えるなんて」 この間は名前訊く間もなく去られたからなあ……。 このチャンスに、絶対に聞いとかなきゃね! 「俺、千石清純!キヨって呼んでね☆君は?」 「え?いえ、名乗るほどの者じゃ……」 あれ?なんか怖がられてる? 「大丈夫だって、怪しい奴じゃないから。ね?」 安心させるためににっこり笑っても、何故かその子は後ずさる。 「あ……あの」 「へ?」 「私、頼まれごとの途中なのでっ!」 ……あれれ?ダッシュで逃げられちゃったよ。俺、何かしたっけか? ま、追いつくのなんてわけないけどね☆ 「つっかまーえた!」 「うゎきゃあっ!?」 当然ながらあっという間に追いついて腕をつかんだら変な悲鳴をあげられた。 目を大きく見開いて、彼女が振り返る。 うーん、やっぱり可愛い。 「あっ、ああああの!?」 「何で逃げるの?俺、何か酷いことしたっけ?」 覚えてる限りじゃ、全然そんな記憶ないんだけどなあ。それがすっごい不思議。 「い……いえ、別に」 「じゃあ 「でも!」 うおっと!?何だ? 女の子は下を向いていて、表情がどうにもわからない 「あなた、油断できなくて軽そうなオーラですから!」 「ちょ、待ってよ」 俺ってそういう風に見えてるわけ!? 「誤解だって!そりゃ、女の子はみんな可愛いけどさ 「そういう風にいったり、名前も知らない相手に面と向かって『可愛い』なんて言葉を吐けるのが信じられないんです!」 「だから誤解だってば!」 俺の腕を振りほどこうともがく彼女に、慌てて両腕をしっかりとつかみなおした。 このまま誤解されっぱじゃ、俺の立場がヤバイ! 「口に出して言うのは、本当に可愛い子だけだって!」 「おだてても何も出やしません」 あいた、即行ですぱっと返されちゃったよ。 本当に結構可愛いのになあ……。 「 「だから、1日付き合ってみてよ。全然軽くなんてないってわかるからさー」 「油断できないってのは否定しないんですかい」 ね?って拝んだら、瞬時にそう突っ込まれた。 何か、突っ込むポイントが違う気がするんだけど……。 「それに、今は頼まれごとの最中なんです。早く行かないと 不機嫌そうにそう言ってたその子が、不意に言葉を切って目を見開いた。 え、どうしたの? そう言おうと思った瞬間、ガツンって固い音と同時に、後頭部に激痛がはしる。 「ってえ……!!」 「おい、お前何してやがる」 「景君!」 景君……? 聞き覚えのある声だと思って振り返ったら、氷帝の跡部君だった。 ふうん、景君ねえ……。 「遅ぇんだよ、」 「あれ?跡部君じゃん。この子、ちゃんって言うんだ?」 ラッキーと思って確認したら、ちゃんが額をおさえて景君の馬鹿……と呟いた。 「景君、知り合い?」 「ああ、Jr.選抜でな」 「ふうん……」 意外だって言うみたいな目で、ちゃんが俺を見る。 おいおいおい、これでも実力は確かだよー? 「よろしく、ちゃん」 ウィンク飛ばしたら、あからさまに跡部君の後ろに隠れられた。 ……うーわー。 「おい千石、勝手にこいつに手ぇ出してんじゃねぇぞ」 「え、跡部君の彼女なの?」 だったら悪いことしたなあ。 なんて思ったら、跡部君に鼻で笑われた。 どんなことしてもかっこいいんだよなあ、うらやましいことに。 「違ぇよ、馬ー鹿。 「うん。あ、荷物持って」 「何で俺様が持た」 「マネージャーでもないのに、わざわざ買ってきてあげたのは誰かな?」 「 色々と話しながら、2人が遠ざかっていく。 どうやらマネージャーでもないみたいだし、氷帝の制服も着てないし……誰なんだろ、ちゃんって。 でも、あの跡部君が自分で探しにきたってことは、きっと相当仲がいいんだよね、うん。 もしかして俺って、アンラッキー? |