そらなあ、確かに俺は遊びに行こう言うたで?
けどなあ……!






彼と彼女と彼と彼






「何でこいつがおんねん」


「悪い?」
「え、だって来たいって言ったから」


みんなの方が楽しいし。


あっけらかんと言ったが、駄目?と首を傾げる。


可愛え。
可愛えけど、それとこれとは別問題や。












事の始めは1週間前、俺の一言。


「なあ、。今度海行こうや」
「海?うーん……」


即答するかと思っとったら、何故かは答えを渋る。


「どないしたん」
「コンタクトだから、泳げないんだよねえ……」


なんや、そんなことかいな。


「度入りのゴーグル買うたるわ、安心しい」
「何だお前ら、海に行くのかよ。なら、うちのプライベートビーチ使うか?」


通りがかった跡部の言葉にが喜んで、結局3人で跡部んちのプライベートビーチに行くことになったんや。
せやけど。




「何?」




何で青学ルーキーまでおんねや!


「おい、行くぞ」


迎えの車(ロールスロイス)の前で睨みあってた俺と越前……やったか?チビに、跡部が声をかけてきよる。


「ええんか、跡部」
「仕方ねえだろうが。のはしゃぎようを見ろよ」


こそこそと言い合っとる俺らの横をすり抜けて、越前はすでに乗りこんで待っとったの横に座った。


、荷物は?」
「んー、何か何も持ってくるなって言われた」


確かに楽しそうやな、




…………仕方あらへんか。












「すごーい!きれーい!!」


無邪気やなあ、やっぱ。


「当然だろ、あぁん?」


はしゃぐは、偉そうにうなずいとる跡部が用意した水着を着とる。
何だかんだ言って、跡部もを可愛がっとるやんなあ。


「すごいね、リョーマ。あっち行こ!」
「走るな!こけるぞ!!」


越前を引っ張って走り出したに跡部が怒鳴った途端、砂に足をとられたがバランスを崩しよった。


「危な   !」


思わず腰を浮かしかけた俺の目の前で、越前が素速くの腕をとって支える。
ナイス越前!


「気をつけてよ、
「ごめんごめん」
「まったく……まだまだだね」


苦笑した越前が、ふとこちらを見てにやりと笑った。




…………殺ス!!




は何も知らんと遊んどるし……。


…………。


「なあ、跡部」
「何だよ」


うろんげな目の跡部(これは無視や、もちろん)に、はしゃぐを見たまましみじみと呟く。


「お前んち来て、ほんまによかったわ」
「あぁ?」


「普通のとこに行っとったら、絶対ナンパされとったわ」


あんなに可愛いんや、俺がちいと目を離した隙に、悪い男にナンパされるにきまっとる。
ほんで、断ろうとしても強引に連れてかれてあんなことやこんなことを……!!




「だあああああっ、あかん!あかんで!!」

「お前の方が駄目だろ。やべえぞお前」




跡部が何か言っとるけど、そんなんは無視や!


「……侑士、何やってんの?怪しいよ」


可愛え声に顔を上げると、髪から水をしたたらせたが目の前に立っとった。
こんな色っぽいとこ、他の男に見せたらあかん!!


「何や?」
   ああ、これ見つけたの」


が差し出したんは、薄紅色の薄い薄い貝殻。


「綺麗やなあ」


思わず目を細めて笑ったら、も嬉しそうに顔をほころばせた。


「あげる」

「ええんか?」
「うん。あげる」


うなずいてくるりと背を向けたが、ふと足を止めて振り向く。


「後でビーチバレーしようね!」
「おう、まかしとき!」












と跡部、そして何の因果か俺と越前のペアでやったビーチバレー。(あみだで決めた)


ありえんかった……。


「おらよ!」
「景君、すごーい!!」

「ちょっ、待……!」
「跡部、それ反則や!!」




ビーチバレーで、何で「破滅への輪舞曲」がでてくんねん!!