本人の与り知らないところで英雄になり、それを知らずに死んでいった男。
FF7発売当初は名前だけしか出てこなかったザックスの一生を思うと、とても考えさせられます。


基本的に悲恋は書かないんですが、ザックスだけはどうしても第三者の目からその一生を綴ってみたかった。
そんな思いをこめた連作です。




ザックスはきっと、誰にでも好かれて、そしてちょっと妬まれていた人だと思います。
人を惹きつける天性の才を持っていたから、クラウドなんかは、心の奥底で妬みが少しあったんじゃないかと。
いまだにBC未プレイ、CCもプレイ途中という状況なので、実際とは異なる部分が多々あるかもしれませんが、一応はこんな終わり方にしてみました。


ヒロインは宇宙開発部門か、都市開発部門に所属する社員という設定です。
出世への野心はないタイプだけど、バリバリのキャリアウーマンといった感じの女性をイメージしました。
ザックスとの出会いとか、レノと仲良くなる過程とか、色々と見えない舞台裏はありますが……(笑)彼女もザックスの明るさに惹かれた一人です。
妙に理性があって、だから彼女の存在を知ってまで気持ちを伝えようという気持ちになれなくて。
ぐだぐだと悩んだりしていますが、見た目はクールな女性。
いわゆる、見栄っ張り(笑)


レノと彼女は、本当に悪友というだけの関係です。
周りからはしつこく関係を邪推されたり、特にレノの方がヒロインに惚れてるんじゃないかとつつかれたりしてますが、本人達はいたって健全な関係(笑)
男女間に友情は成り立つんだよ!を、地でいってます。

愚痴言って飲みあって、たまに遊んでお茶もして。
そんな関係ってうらやましいと、心底思います。


ちなみにこのレノ、あの独特の口調は完全にキャラ作りとなっています。
あまりに馴染みすぎて、時々ヒロインの前でもぽろっと出たりしていますが(笑)
地はごく普通の喋り方。いつもそうしてればまともなのに!(酷い)
いつもの自分とは違うキャラを作ることで、お仕事モードとの切り替えを図っています。
そうじゃないと、やってけねえんだよ。とか言ったとか言わないとか。


誰もがみんな人間くさくて、悩んでぐだぐだしてどろどろで。
エアリスだけは何だか綺麗なままなのが心残りですが、彼女も内心ではザックスの情報を早く手に入れられるヒロインに嫉妬していたりします。
デートの時にザックスがヒロインの話をしたりして、エアリスの方も名前だけは知っていたり。
この人、あの子なんだ、って、ヒロインが名乗った時にぴんときています。
きっと彼女がザックスを好きなことにも、気づいていたはず。
暗黙の了解のように、お互いその話題には触れませんでしたが。


一生懸命生きて、辛いことも幸せなこともたくさん経験して、きっとザックスは満足だったはず。
そう信じて、これからも彼を描いていきたいと思います。
最後まで読んでくれたあなたに、感謝の気持ちをこめて。
下から後日談をどうぞ。



さようなら、ザックス