「帰ってきたな」
「……帰ってきたね……」


へろへろのを抱えたセフィロスが、驚いた様子のエアリスにうなずく。


「ちょっとそこまで、旅行に行ってきた」
「えええ、ずるい!私も呼んでくれればよかったのに」
「悪い悪い、ものっすごく急なもんだったからさ」
「でも、電話ぐらいしてくれたっていいじゃない!」
「それも間に合わなかったんだって。とにかく、ごめんな?」


必死にエアリスの機嫌をとろうとするザックスに笑いながら、クラウドがぽつりと呟いた。


   俺、に会えてよかった」
「そう?それならよかった」
「あっちの俺も、そう思ってればいいな」
「あちらの俺もお前も、に出会って救われただろう」


「……だと、いいなあ」


くたりとセフィロスの胸に顔をあずけたままでが呟くと、絶対にそうだと返ってきた。


「どこであろうと、俺は俺だからな。自分の事は自分がよくわかる」


微笑みと共に断言されて、もへにょりと笑み崩れる。




「……そうだね」




きっと、彼らも幸せになれる。
そう信じよう。


「やっぱり、みんな一緒がいいな」


クラウドがしみじみと呟いたその一言が、何よりも嬉しかった。

























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葵さんのリクエストで、「以前アンケートにあったヒロインがいない世界のセフィロスに会ってみる」というお話。
セフィロスよりもむしろクラウド達の方に重点が置かれているのは気のせいです、気のせい。
…すいません、どうしても彼らの心情を細かく書いてみたくなったんです(ヘコー)
短編か中編で、というリクエストだったので、調子に乗ったらこんなに長くなりました!


ソルジャーズは魔晄とジェノバの影響で、ヒロインと一緒についでに引っ張られちゃってます。
という裏設定ですが、そこまで書ききれませんでした(笑)
きっとヒロインは、あちらの世界も「救済」するために呼ばれたんだろうなあと思います。
何だか色んな子に色んなものをあげまくっているヒロインですが、セフィロスBもこの後ピアスを大切に持ち続けます。
そんな、いい子なお話。

お持ち帰りは葵さんのみとさせていただきます。
リクエストありがとうございました!