リディと一緒にホグズミート。
ここぞとばかりに着飾らされるのは嬉しくないけど、シリウス達の目をごまかすための変装だと思えば、なんとか我慢できる。
「、新作のお菓子ができたんですって!」
行ってみようと大はしゃぎのリディに引っ張られながら、私も新作に思いを馳せる。
どんな味のだろう。
この間のは男の子向けでちょっとはずれだったから、今度はとびっきり甘くておいしいのがいいな。
うきうきしながらお店に入ると、やっぱり女の子達でいっぱいだった。
うーん、さすがはハニーデュークス。
やっぱり女の子は甘いものが大好きだよね!
「見て、ふわふわキャンディー!ミルク味とはちみつ味、どっちがいいと思う?」
「どっちも捨てがたいなあ……私がはちみつを買うから、リディはミルクにしてみたら?後で半分こしようよ」
「あ、そのお菓子、はちみつはちょっとべたべた感が残ってしつこいよ。僕は好きだけど、は多分ミルクの方が好きかな」
きゃあきゃあした会話にひょいと割り込まれて、驚きながら後ろを向く。
げんなりした顔のシリウスの首根っこをしっかりとつかんでいるリーマスと目が合った。
「ハイ、。リディも」
「……ハイ、リーマス。後ろのはどうしたの?」
「逃亡防止だよ、もちろん」
にっこり笑ったリーマスの後ろに、ほのかに黒い影が見えた。
……何も見なかったことにしておこう、うん。
そっと目をそらした私の隣で、リディとリーマスが和気あいあいと話している。
「リーマス、他に新作でお勧めは?」
「やっぱりグロックスタード社のアーモンドチョコかな。香ばしくてやみつきになるよ」
「え!?そんなのあるの!?」
「奥の方にね。 ちょっとシリウス、ちゃんと歩いてよ」
「こんな甘ったりいところに、よく平気でいられるよな……!」
絞り出すように呻くシリウスは、とりあえずみんなで無視。
「、ほら!」
「可愛い!この形、初めて見た!」
「新しい味だよ、それ。女の子好みな味だと思うな」
にこにこと笑うリーマスにつられて、シリウスを見てから強ばっていた顔がほころぶ。
……うん、やっぱりせっかくのホグズミードだもん。
楽しまなくちゃ損だよね!
シリウスのことなんて、考えるのやめよう。
一旦そう決めたら、後の切り替えは早かった。
ハニーデュークスでたんまりお菓子を買いだめして、お気に入りの雑貨屋さんで可愛いペーパーウェイトを買って。
ついでにインクと羊皮紙が足りなくなってたから、それも買った。
仕上げはやっぱり、バタービール!
リーマスとはハニーデュークスで別れたきりだから、三本の箒の隅っこでリディと2人きり。
がやがやとうるさい店内が不思議と落ち着いて、リディと内緒話をするように顔を寄せ合った。
「いっぱい買えてよかったね」
「新作のお菓子、帰ったら味見しなきゃいけないわね」
「やだ、太っちゃう」
くすくすと楽しく話していたら、横からいきなり割り込まれた。
何で……!(邪魔しないで!)
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