きょとりとした目で僕達を見る少女。
ネクタイは確かに僕達と同じグリフィンドールで、しかも同じ学年らしいのに、全く記憶にないのはどうしてだろう。
どうせまた、根掘り葉掘り訊かれるんだろうと思ってた。
女の子って大体がそうだから。
だから、こういう予想外の反応は おもしろい。
「……あの、どうかした?」
小さく首を傾げた彼女 確か、だっけ?はやっぱり、どこか幼くて。
色素が薄いからハーフだとは思うけど、多分アジアの血が混じってるんだろう。
「いや、何でもないよ。それより、君が持ってる研究って……」
「ええと、リーマス?悪いけど、今は持ってないの。それより、リディを知らない?一緒に朝ご飯を食べに行くはずなんだけど……」
きょろきょろと辺りを見回すは、何だか小動物を連想させておもしろい。
ジェームズなんて小さい物好きだから、多分内心では悶えてるんじゃないかな?
「ああ、リディア?彼女ならちょっと前に出ていったよ」
「え!?酷い、リディ!」
のことを心配しながら(特にジェームズを力一杯睨みつけて)出ていったリディアを思い出しながらそう答えたら、がさっと顔を青くした。
「酷い、酷い……後で洋なしのタルトを食べさせてやる」
洋なしのタルト?
もしかしてリディア、甘いものが苦手だったりするのかな。
もったいないなあ、あんなにおいしいのに。
「、代わりに僕らと朝食をどうだい?」
「目立つのは好きじゃないの。ごめんなさい」
きらきらとした目で嬉しそうに提案したジェームズに、は苦笑してかぶりを振った。
目に見えてジェームズが落胆する。
「それにね、ジェームズ?」
小首を傾げて、は。
「私、あなたたちと文献を読み解くの、あんまり気が進まないの」
会心の一撃。
もはや使い物になりそうにないジェームズはとりあえず放置しておいて、シリウスが代わりにに向き直った。
「何でだ?」
「だって、あなたたちといると、否応なしに目立つんだもの。そんなものとは無縁の生活を送りたいし。女の子たちに闇討ちに遭うのも嫌だし」
あっけらかんと、実に当たり前のように、はシリウスに答える。
うん。
確かに、ジェームズやシリウスと一緒に行動しすぎると、リリーレベルじゃない限り、女子からの嫌がらせはかなりのものになるだろう。
それでも、その事実を踏まえても、この言い種。
おもしろい。
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