「!」
「セフィロス、久しぶり」
人目があるので金髪になっているセフィロスが、を見つけて駆け寄ってくる。
軽く抱き合って再会を喜ぶと、すぐに互いの状況把握を始めた。
「どう?バレットの調子は」
「まあまあと言ったところか。体力だけはあったからな、容赦はしなかったぞ」
「うん、正解。やっぱりセフィロスに任せてよかったよ。 気づかれた気配は?」
「今のところはない。が隠れ家を作ってくれていて、本当に助かった。そちらは?」
「ティファはまだちょっと、レッドはまあまあってところかなあ。やっぱり女性ってハンデがあるからね、ティファの場合」
「そうか……ここを離れたら、一度集団で先頭を行わせて、パーティー分割の参考にしなければな」
「少数に分かれなきゃいけない場合って、多分これからもあるもんね。平原に出たら一度やってみようか」
そんな彼らの後ろでちょっぴりぼろけたティファが、かなりぼろけたバレットと再会する。
「……よう、ティファ……」
「大変だった、みたいね……」
「まあな……」
お互いをとっくりと見合って苦労をわかちあったアバランチ組。
の予想通り、特にバレットの方はハードだったようだ。
その横でナナキが一匹、寂しくくたびれているのが、何とも哀れに見える。
その間も次々と情報交換をしていたソルジャーズ+1の5人は、すぐさま次の目的地を決定した。
「まずはミスリルマインだな」
「そうだね。セフィロスが目立つ格好で、本当によかった」
全く悪気のないエアリスの言葉に、密かに傷つくセフィロス。
そうか、俺って悪目立ちするのか……。
「ミスリルマインかあ……そうなると、チョコボが必要になるかな?」
「チョコボよせ持ってる奴いるかー?」
「あ、確か俺のストックにある。マスター」
「クラウド、偉い!!」
大はしゃぎのエアリスに褒められて、クラウドが小さく肩をすくめる。
そろそろティファが限界になっているのに気づいたに部屋へと誘導されながら、クラウドがバレットにチョコボよせを手渡した。
「バレット、頼む」
「あ?」
疲れのせいで苛立っているバレットにも動じず、クラウドはあっさりと言い放つ。
「セフィロスたちに鍛えられたんだ、ジュノンあたりまでなら楽勝でモンスターを倒せるだろう。ティファ達の分2匹、チョコボをつかまえてくれ」
「はあ!?」
「バレット、ここだぞー」
バレットがクラウドにつめよろうとしたところで、同室(くじで決まった)のザックスに引きずりこまれてしまった。
ちょっと待てこの野郎、という怒鳴り声がドップラー効果で消えていくのを聞きながら、クラウドが隣のを見る。
「、2匹だけでいいのか?」
「うん。他の人のは、私が呼んでおくから。いきなり全員分はつらいでしょ?」
「マテリアがないのに?」
「平気平気、まかせといて!」
やけに自信たっぷりのに首を傾げたが、クラウドもそれ以上は追及しなかった。
ならば何とかするだろうと、何でもありのように思えるから不思議だ。
久々に柔らかいベッドでぐっすりと眠り、明けて翌日。
「セフィロスー、3匹でいいよね」
「ああ」
「早っ!!」
あっという間に3匹をつかまえていたに、ザックスが思わず突っ込む。
ちなみにとナナキは自力では乗れないので却下。
エアリスはザックスとでも乗ってなさいという(余計な)心遣いだった。
チョコボを攻撃しないようにと四苦八苦しているティファ達に声援を送りつつ、はそっと風と大地にお礼を告げる。
ありがとう。どの子も強くていい子だわ。
貴女のお役に立てるなら。
役に立つことこそが至高の喜びだとさざめきあう風と大地の精霊に微笑み、がチョコボの首筋に頬をよせた。
「まだ乗れねえんだな、」
「二足歩行でハイスピード、乗りこなせるわけがないでしょ」
左右の揺れが激しすぎるっつーの!!
馬やガルホースは、四本足だからこそ乗りこなせるのだ。
二足だと左右の揺れが激しすぎて、手綱をコントロールする自信がない。
からかうように声をかけたザックスの脛をどげしと蹴り、愛情はたっぷりだとチョコボをなでた。
嬉しげに鳴くチョコボを見て目を細めるに、ザックスが何も考えずに口を開く。
「じゃ、前みたいに俺と乗るか!」
「阿呆か!あんたはエアリスとタンデムしてなさい!!」
何のために3匹にしたと思ってんの!!
すぱこんとザックスの頭をはたいて、がエアリスに目で謝る。
エアリスも気にしてないよと目で答えるあたり、この手の言動には慣れているようだ。
「、こっちへ」
当然のように手を伸ばしたセフィロスの提案を、しかしはにべもなく切り捨てた。
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